第10号(2003.7.1) 暑くなってきました。 極端な薄着で寝ないようにしないと、風邪をひいたり、 お腹を壊したりしそうです。 今日は「つぼ」とか「こつ」みたいなもののお話です。 何にでも、その特製というものがあります。 極端な例ではゴーヤ(沖縄の野菜で苦瓜ともいう苦い けれど身体に良いもの)。 沖縄の人達にテレビの番組内でインタビューがあり 「ゴーヤについて」様々な地元の方々が答えていました。 「あれが無いと寂しい」「あの苦みが美味しい」 実際に沖縄で食べ易いというゴーヤチャンプルーを食べた ことがありましたが、どうもどうも苦くてえぐくて参りました。 しかし、それを美味しいと感じ、毎日のように食している 沢山の人達がいます。 他に例えるなら、かの有名な松田聖子さんやラルクアンシエル のボーカル等。 好き嫌いの分かれるような、個性の強いクサイと言っても過言 でない歌唱法。 それが一度はまるとたまらなかったり、ファンには何にも増して 良かったり。 卵1つとってみても、今まで固ゆで卵か、固く焼いた卵焼き、 目玉焼きしか美味しくないと思っていた人が、 ある日、ある瞬間に、半熟の素晴らしい美味しさに目覚める (とろとしたオムレツとかポーチドエッグとか)。 お茶も個性的なお茶は、1度の試飲で苦手と決め込んでいる方は 結構多いのではと思います(自分もそうだし)。 それが、自分の気持ちと体調と、美味しく感じる蒸らし時間、 温度でトン、と目の前に出てつい口に運んでみたら最高! なんてことがあるのです。 高山茶のように、割と万人に受け入れてもらい易いお茶は難なく 飲めてしまいます。 ところが濃い香りの豊かな岩茶など、その良さの「つぼ」を知って しまうと、もうそれが時々無性に飲みたくてならなくなるお茶も あります。 苦丁茶のように、飲んで字の如しの茶でさえ、さっと煎れて何度も 飲む事にすれば甘みさえ感じられ、すいすいと飲む事ができます (解毒利尿作用があるので、むくんでいる時は良く用いられます)。 全く同じお茶でも、煎れ方の上手な方に御馳走になると 「何故こんなに美味しいの?」 と思うほど、自分で入れたものとの味と香りの差に驚きます。 沢山の種類があるお茶、自分なりの「つぼ」と「こつ」さえ押さえ れば、今まで以上に楽しく官能的な時間が持てるはずです。 そんなに深刻にならず、とても美味しかった瞬間を捕まえに、無限 のお茶の旅に出て下さい。