第6号(2003.3.1) 2月はバレンタインデーがありましたね。 そして3月にはお返しの?ホワイトデーがあります。 更に、ひな祭り、卒業、春休み。 梅は終わりになり、桜の花が咲き始める地域も出ます。 この肌寒いけれど明るさに満ちた、希望のある季節。 日本に生まれて四季を感じる喜びの中で、生命の強さと 美しさを最も感じることのできる季節かもしれません。 今まで冷たい固い土に覆われていた所に、いつの間にか 草花が生えていたり、小さなつぼみをみつけたり。 何かしら物悲しい気分にもなるのも、この時期です。 それは卒業や入学、職場の移動、引っ越しが集中すると いうことが、そんな気持ちにさせる要因の1つですね。 桜の花が、満開になったかと思ったら、はっと散る。 甘い花の香りから葉の強い青臭さに代わる。 あまりにもあっけなく潔い。 さあ、新茶の季節になって参りました。 暖かな地域や、改良された早生種の茶葉が収穫されます。 一年の中で、最も香りの良い爽やかな茶が楽しめます。 毎年、どんな種類の茶でも(日本茶でも紅茶でも、もち ろん中国茶でも)この季節の葉が、最も鮮やかな香りを 放ちます。 暖かになり、また寒くなるにつれ、茶は一般的に香りは 落ち着き、別に味わいの面での複雑な趣が出てきますが、 旬の初物をお祝いの気持ちを込めていただく気持ちは、 誰もきっと変わりなくお持ちでしょう。 冬茶の深い味わいも、そろそろ飲みおさめ。 冬茶までの茶と、新茶。 同じ農園、同じ名の茶でも全く違います。 この心躍る季節に、命を感じる香りを愉しみましょう。 そしてまた冬が来るまで、冬茶の深さも覚えておきましょう。