文山包種
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文山包種について
包種茶は烏龍茶の中でも最も発酵度の軽いもので15%程度の限りなく緑茶に近い烏龍茶で清茶(ちんちゃ)とも呼ばれています。その中でも最高級のお茶が文山包種です。
およそ150年程前に福建省安渓で作られ始め、完成したお茶を紙に包んで出荷したところから包種茶と名前が付きました。
このお茶の製法は福建省から台湾に持ち込まれ改良を加えられて現在の包種茶となりました。
現在は中国大陸部では包種茶を作っておらず、台北県文山地区坪林と石碇でその多くを生産しています。
坪林の川岸
発酵度数が少なく緑茶に近い上、香も良いことで日本人に馴染みやすい文山包種。
その材料の茶葉は9割以上が青心烏龍種で作られています。
近年文山地区の中堅及び若手の茶師が新しい味を求め様々な茶種でそれぞれの茶葉の味を最大限に引き出す文山包種を研究し作り始めました。
現在では需要の多様化に合わせ翠玉種が約5%、残りが四季春種・金萱種・武夷種等の茶葉で作られています。
石碇の茶畑
茶品種について
※青心烏龍種の茶葉はやや小ぶりで、形は楕円形で葉肉は厚く弾力があり色は光沢があり濃緑色です。
青心烏龍種は台湾を代表する品種で栽培面積も1番多い品種です。
欠点は茶葉の発育期間が長く収穫量が少ない種です。
※翠玉種は金萱と同じ時期に台湾省茶業改良場が十三番目に成功した茶種です。
細長く大きい葉形で葉縁の鋸状も大きく葉色は濃緑色で光沢があり葉肉は固めです。
単位面積あたりの収量が金萱に比べ少ないため当初栽培量は少なかったのですが味や香りが良いので近年栽培面積が増え続けている人気上昇中の品種です。
※四季春種は1980年代に木柵の茶園で発見された武夷種と青心烏龍との自然交配により突然に生まれた新しい品種です。
葉は小ぶりで両端は鋭利で茶葉は淡緑色です。縁は細長い鋸刃があり葉肉は厚く光沢があります。
単位面積当たりの収穫量が1番多い茶種で茶樹も強靭で栽培し易い品種です。
※金萱種は1981年に台農八号と硬枝紅心を人工交配させて生まれました。
台湾省茶業改良場(日本の農業試験場のような機関)が十二番目に成功させた改良種であることから「台茶十二号」と呼ばれています。
葉形は大きく楕円形で鋸状は少ないです。
ミルクに例えられる香り味に大きな特徴があり多くの愛飲家から支持を受けています。
金萱種は生産性の高い品種で[青心烏龍]と比べた場合、年間20%〜50%高い生産量が見込めます。目下栽培面積は『青心烏龍』に次いで第2位の生産量と言われています。
※武夷種はおよそ150年前に持込まれ凍頂山に植樹された武夷山種と同系統で福建省から運ばれ植樹された品種です。 文山地区には最近になり茶農や茶商などが僅かに扱うようになり始めました。
茶作り名人 陳樹根
陳樹根 49歳 名人茶師 台北県石碇郷(石碇茶区)
陳名人は台北県文山地区競技会文山包種茶の部で今までも40回以上もの特等奨や頭等奨を受賞している名人です。
村でも村長の重職を12年勤め人望もある人で家は代々文山包種を作る農家の5人兄弟の4番目として生まれました。
陳名人は今年49歳です。一般に茶葉作りは重労働で台湾の茶農は40代末頃は品評会に出品しなくなり、人にもよりますが50代後半に現役を引退します。
後は後輩の指導的立場になっていくそうです。陳名人の手作りのお茶を飲めるのもあと10年といったところでしょうか・・・。
尚、陳名人は2003年の冬茶・2004年春茶及び2005年の春茶でも約700人の茶農の参加する台北県文山地区競技会・文山包種茶の部で堂々の<特頭奨>を受賞致しています。
(受賞は特等奨、頭等奨、弐等奨、参等奨の4つが有り、頭等、弐等、参等は各十数名選ばれますが、特等奨は一人だけで正にその年のチャンピョンです。)
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